嵐のように沸いて泣いた実力診断テストから早3日が経ちました。
前回のエントリで書いた16000字の予想ブログでは「間違いなく何かが起きる」と書きましたが、予想以上に想定外のことがいっぱい起きました。
結果そのものについては他でもたくさん書かれていると思うので割愛して、このブログではあくまで一人一人の感想をできるだけ細かく書いていきたいと思います。
と思って書いていったらこんどは20000文字になりました。
正直そんなに多くの人が見てくれるわけでもないこの研修生記事に合計36000文字、原稿用紙にして約90枚を費やすなんてこのめっちゃ忙しい時に何をやってるんだ私はと思ったりもするのですが、31名全員に愛をもって書いているつもりなので、どこかで何かの役に立っていることを願います。
↑こちらの予想ブログにはそれぞれの研修生の特徴なども書いているので、気になった子がいたらこちらも是非ご覧ください!
モベキマスの終焉と継承を象徴的に見せた実力診断テスト
~総括にかえて~
- 今年の全体的な選曲には明らかな傾向が見られます。一番多いのは娘。楽曲ですが、11曲中、モモ姫ちゃんのミスムンを除いて全てが9期以降の曲か9期以降に歌い継がれたプラチナ期楽曲です。
- 次いで多いのは℃-uteとBuonoで計8曲。
松浦・後藤・三人娘やあか組4などの初期ハロプロ楽曲が7曲。
現行ユニットであるJ=Jやこぶし・アンジュルムはなんと1曲ずつしか選ばれていません。 - ここから言えることは、今の研修生にいる子たちが鞘師里保ちゃんを中心としたモーニング娘。や℃-uteに憧れて研修活動を行っている世代だということです。
- プラチナ期を基礎として、パフォーマンス・キャラクター性・脂の乗ったつんく♂楽曲・三位一体のしあわせな融合を果たしハローが活気を取り戻したハロプロ復活期=モベキマス期は、残り火であった℃-uteとももちがハロプロを卒業することによってもうすぐ完全な終焉を迎えます。
7月からは和田ちゃん&フクちゃんをトップに据えたエッグ&研修生執政期に入るわけですが、いずれその中核を担う現研修生たちの多くがモベキマスの中心メンたちの楽曲を好んで選んでいるという傾向には歴史の大きな流れを感じざるをえません。 - とりわけ象徴的だったのは、圧倒的得票数でベスパフォ賞を勝ち取った段原瑠々ちゃんが選曲したのが「Give me 愛」だったことです。
プラチナ期のシンボル高橋愛ちゃんのために作られ、道重さゆみラストコンサートツアーのタイトルになり(GIVE ME MORE LOVE)、鞘師里保ちゃん他に受け継がれたこの曲。それを鞘師ちゃんに憧れる歌姫・段原ちゃんがさらに歌い継ぐなんて、大河。もうハロプロ大河ですこれ。 - また、段原ちゃんの他にデビューを獲得した川村文乃ちゃんと一岡伶奈ちゃんが歌ったのがともに℃-ute楽曲だったこと。ついでに言うと研修生の2大年少人気メンである米村姫良々ちゃんと橋迫鈴ちゃんがまるで示し合わせたように℃-ute楽曲で舞ちゃんオマージュを披露したこと。そしてそれら全てをゲスト審査員として登場した℃-uteリーダー矢島舞美ちゃんがあたたかく見守っていたこと。
モーニング娘。というハロプロの本流とは異なる、新たな太い支流を築きあげた℃-uteというグループのフォロワー系譜もまた脈々と受け継がれていることがはっきりと確認できた今回の実力診断テストでした。 - 毎回思いもよらないミラクルが起きる実力診断テストですが、今回のテストはハロプロ史の大きな転換点としてのちのち語り継がれることになるでしょう。
個人別感想
では個人別の感想です。
まだ実力診断テストのダイジェスト動画は配信されていないので、
各研修生の顔は以下の抽選動画でご確認ください。
Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~ テスト順決定 大抽選会!
Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~ ハロプロ研修生北海道の意気込みコメント
ちなみにオープニングナンバー「青春Beatは16」では2番サビのソロを北研の最年少、山﨑愛生ちゃんが歌い、歓声がわきました。そのしっかりした歌声は「北海道は何かやらかしてくるぞ」という予感を充分に感じさせてくれました。
1 石栗奏美(北海道)『Only you/モーニング娘。』
- 研修生全員曲ではモニターに抜かれる回数が比較的多かった彼女。笑顔でパフォーマンスをしようという意識が高いのでカメラも抜き易いのでしょう。
- 「Only you」はシリアスな曲なので笑顔は消えましたが、それでも間奏で時折笑ってくれて、やはり可愛かったです。
- 最初から最後まで鼻が赤かったのが気になりました。たまに鼻もすすっていました。緊張で泣いていたのでしょうか。それとも慣れない都会の花粉にやられたのでしょうか。
- バフォーマンスはとても良かったです。本人もコメントしていましたが、慣れない場所で初めての経験、トップバッターなんて相当緊張したでしょう!でもやり切りました。「Only you」の3拍子が続く難しいリズムもきちんと音の頭を捉えて歌えていました。
- ブレスが続かず声の伸びが短いのと、筋肉が足りず体の動きを止めきれていなかったのが勿体なかったです。
- 必死でトップバッターをやり切ろうとする姿に心を打たれました。
2 山﨑愛生(北海道)『チュッ!夏パ~ティ/三人祭』
- 黄色いキュートな子供服で登場。客席にどよめきが起きました。
- 原曲に合わせてスタンドマイクを使用。歌い出しの「ン~♪」が上手い!北研全体に言えることですが、みんな声量がありよく通る声をしています。中でも愛生ちゃんは最年少ながらかなり歌唱力がありました。
- しかしスタンドマイクの影響もあるのか、ダンスが歌についていけてない印象でした。この曲はコケティッシュなダンスと歌が合わさってこその可愛さだと思うので、ダンスをもう少し観たかったです。
- 感想を聞かれると「東京では、私をしらない人がおおいとおもうので、知ってもらえるよう、がんばりました。」と、事前に頑張って考えてきたと思われるコメントを棒読み。初期ベリキューのとってつけたようなMCを彷彿とさせてくれました。
- 熊井審査員からは「『電車・乗って・日帰り』部分のフリの吊り革の位置が高くて、背の小ささが表現されていてよかったです」とのコメント。
さすが熊井ちゃん、見るとこが違います。
3 島倉りか『Be Alive/モーニング娘。』
- とてものびやかないい声をしていました。モーニング娘。’17とはまた違う「Be Alive」です。つい聴き入ってしまいました。アップテンポな曲はどのように歌うんだろう?興味があります。
- ただ、ステージングにおいて動きが少なく、歌声以外に見せどころがなかったのが他の子たちと比べて損してしまいました。後に出てくる井上ひかるちゃんがこれ以上ない好例なのですが、動きに乏しいバラードにできるバラードなりの魅せ方を工夫してみたら評価が更にふくらんだでしょう。
- 今回は他の個性豊かなメンツに押されてあまり目立つことができませんでしたが、なんとなくカンですが、この子はじわじわと濃い人気が広がるタイプのような気がします。J=Jの宮崎ちゃんのようなイメージ。
4 日比麻里那『ガラスのパンプス/後藤真希』
- この子に関しては大事な前情報を見逃していたため後で後悔しました。それは、以前尊敬する先輩に鈴木愛理ちゃんと秋山眞緒ちゃんを挙げていたという情報です。
つまり今回の選曲は、今年のひなフェスのハイライトであった鈴木&秋山で「ガラスのパンプス」を歌っていたことを受けてのそれだったということです!! - そのことに気付いたきっかけは、審査員コメントがなっきぃに振られた際、日比ちゃんがとてもドギマギしていたことです。もしやなっきぃヲタかと思いネットで調べてみたら・・・・、あ~、そうと知ってればもう少し違う視点でも見られたのに・・・・。悔しいです。
- しかしファンということだけでは「ガラスのパンプス」という曲は選べません。さすがにこの曲を選ぶだけをってダンスは上手かったです。小回りが利き、素早く動ける石田亜佑美ちゃんタイプ。
- ダンスが激しかったので後半歌が息切れしてしまいました。去年同じ曲を歌ったいっちゃんもやはり息切れしていましたね。地力が必要なナンバーです。
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5 川村文乃『夢幻クライマックス/℃-ute』(デビュー決定)
- 川村ちゃんは℃-uteの帯同とかで見ているのでデキる子だなということは知っていたのですが、今回ソロ演技を観ることによって遅まきながらこの子の凄さが分かりました。とにかくダンスがかっこいい!動きが大きいかつ早く、しなやかさもあるので、まるで獲物を捉えるチーターのようにダイナミックで美しいです。打点の高いハイキックに関しては℃-ute以上かもしれません。あの難しい曲をショーとしてきちんと成立させていました。しかもたった一人で。
- 声の伸びは短いですが、あれだけ激しく踊りながらリズムと音程を崩さなかったのは見事としか言いようがありません。
- 私だけの感情かもしれないので話半分で読んでもらいたいのですが、間違いなく今回トップレベルで感動させられたパフォーマンスだったにも関わらず、私はなぜか2014の段原ちゃんや2016のモモ姫ちゃんに抱いたような純粋な賞賛ではなく、彼女に対して心のどこかで「悔しい」と感じてしまいました。何が悔しいのかは分かりません。でも「この子を好きになってはいけない気がする」という私の中に潜むハロヲタ危険信号が点滅したので、投票はできませんでした。
好きになってはいけないと思うということは、既に好きになりかけているしそれだけの抗えない魅力があるということです。川村ちゃんは何も悪くないので申し訳ないのですが、なぜかヒール的位置付けで見てしまう彼女に対して複雑な気持ちを抱きながらこれからできるだけ素直な気持ちで応援していきたいと思います。
6 工藤由愛(北海道)『ちょっと愚直に!猪突猛進/こぶしファクトリー』
- 個性派揃いの北研組の中でもひときわ飛び抜けたキャラクター!これはちょっとすごいです。
- まず衣装。「猪突猛進とはイノシシが一直線に走ることなので、それを表現するためにピンクの衣装にしました。」何を考えているのかさっぱり分かりません。
- また予想ブログにも書いたように大好きなタコをアクセサリーとして取り入れてきました。アクセサリーは小さすぎて客席からまったく見えませんでしたが、ピンクのトップスが縦に何本にも裂かれてひらひらと伸びている様は正にタコの足。人生の中でこんなにタコを服で表現したスタイルを私は見たことがありません。どこから見つけてきたんだろう!
- 彼女の素晴しい所は、そんな衣装とキャラのインパクトに負けず、パフォーマンスがとてもパワフルな点です。
近年の研修生にも破壊的な魅力を持つキャラはいたのですが、実力がキャラの強さに追い付かず出落ちのようになってしまっている子が多かったように思います。しかしこの工藤ちゃんはパフォーマンスに非常に光るものを感じます。まだまだ荒削りですが、はじけんばかりのダンス、攻めながらも外さないリズム感、「ちょーちょっちょ・チョット・猪突猛進・ガモーンナッ!」と目まぐるしく変わる声色を使い分ける器用さ。これからが楽しみ過ぎます。 - 攻めすぎて後半息切れしてしまいましたが、正に猪突猛進という感じで面白かったです。終わった後感想を聞かれ、たった一言「すがすがしいです。」と答えた彼女。確かにあれだけエネルギーを放出したら気分爽快なんだろうなあ!
- これから研鑽を積めば、個性的なキャラクターと実力派のハイブリッド型、今のハロメンで言うならポスト佐藤優樹ちゃんになる可能性も大です。大人になってもその良さ、大事にしてねと願わずにいられません。
- ちなみにタコのアクセサリーをどこで買ったか聞かれたら「サンタさんにもらいました」と言っていました。
7 北川亮(北海道)『Danceでバコーン!/℃-ute』
- ダンスはまだまだですが、いかんせん見た目に華のある子なので映えて見えます。歌声も太い低音でパンチがあり、今後が楽しみです。
- 喋り方もとても中1とは思えないほど落ち着いているので、ダンバコという陽気な楽曲は似合わないように思ってしまいますが、かと言って中1の子に「会いたい会いたい会いたいな」とか歌われたところで罪悪感でいっぱいになるので、ダンバコくらいのカラッとした曲で丁度良かったのだと思いました。
- 個人的な注目ポイントはBメロの「あ~、やだ~♪」の部分。岡井ちゃんが「あ~、やだ~♪」を歌う時にする表情と全く同じ顔をしていたのを私は見逃しませんでした!動画いっぱい見たんだろうなあ、岡井ちゃんのことが好きなんだなあ、とほっこりした気持ちになりました。
8 松永里愛『SONGS/モーニング娘。』
- ハロヲタから「ワッフルワッフルの子」として認識されている典型的大阪人の彼女。初めてソロで歌うところを観ましたが、憑依タイプの才能を持つ子だと感じました。
- まずイントロで顔を上げた時の表情がとてもいい。そして「生きるのがヘツァ」の「ツァ」が素晴しい。「ツ」音に偏りすぎず、絶妙なバランスで耳に残る「ツァ」です。原曲を何度も何度も聴きこまないとできない芸当です。
- 新人には珍しく、ステージを大きく使っているのもいいと思いました。
- ダンスはまだ成長途中といった感じでしたが、とにかく曲に入ると豹変して楽曲の世界の中に入りこんでいる感じ、これから実力が追いついてくればすごい武器になると思いました。
- また曲が終わったあとニカッと笑った時の笑顔がかわいいです。演技派パフォーマンス・普段の笑顔のギャップ・大阪人の明るさ、この3点を武器に持っている彼女はあと数年後に研修生を引っ張っていく存在になりそうです。
9 江口紗耶『What is Love?/モーニング娘。’14』
- やはり新人が一人で「What is LOVE?」をやるというのは無理があり、わちゃわちゃしてしまったのは否めないのですが、光る部分はたくさんありました。
- めっちゃ細かく踊りながら器用に少しずつステージ移動をしてきます。一人フォーメーションダンスといった風で、結構個人的に面白かったです。
- 歌は普通でしたが、かなり踊って移動距離も長かったにも関わらず最後まで息切れを見せませんでした。今回、全研修生の半分以上が最後までブレスを続けられなかった中で、彼女の持久力はかなり上位に入ります。肺活量があるのでしょうか。
- あと気になったのは、一人の時よりも全体曲の方が目立っているように見えたことです。あ、なんかいい踊りをしている研修生がいるなと思って目をやると江口ちゃんだったということが何回かありました。
グループの中に混ざって動くと俄然個性が光るタイプの子なのかもしれません。
10 土居麗菜『今すぐ飛び込む勇気/モーニング娘。’15』
- 実物で見た土居ちゃんはやはりとても可愛かったです。はっきりした眉毛につぶらな瞳。ハワイアン美人で、赤い肩出しドレスを着ているとまるでディズニー映画のヒロインに出てきそうな雰囲気です。
- 歌もダンスもまだこれからといった感じですが、声量があって、人の目を引きつける華を持っています。まだ中学1年生ですが、時間の問題で、じきに間違いなく人気研修生メンの一人になるでしょう。
11 山﨑夢羽『Magic of Love(2015ver.)/Juice=Juice』(歌唱賞)
- 文句無しの歌唱賞です。歌が上手いのは分かっていましたが、本気で1曲歌わせるとこんなにすごいのかとあらためて驚きました。高木紗友希ちゃんの声量&テクニックに金澤朋子ちゃんのつやっぽい声質を少し足したような、魅力的な歌声です。大人っぽい。
- 歌が上手いだけでも充分なのに、更に、可愛い。歌の合間にのぞかせる笑顔にキュンとなります。
- なっきぃ審査員曰く「℃-uteコンサートツアーの帯同ではふわふわした子というイメージだったので意外」とのこと。あんなにバキバキに歌えるのに普段はふわふわしてるなんて、無敵ですね。
- 研修生同期では一足先に横山ちゃんと川村ちゃんがデビューを決めましたが、この子もいつそうなっても全然おかしくない。なんなんだ26期。強すぎる。
12 井上ひかる『My alright sky/Buono!』(歌唱賞/研修生次期リーダー決定)
- 期待通りのステージを見せてくれました。そう、これが聴きたかった!ありがとう!という気持ちでいっぱいです。
- バラードで単調になってしまう動きをステージ移動でカバー。まずほとんどの研修生が中央位置から歌い始めるのに対し、井上ちゃんは珍しく下手上段から登場。そしてBメロでゆっくり階段を降り、サビで中央の段に腰かけて歌をじっくり聴かせる。計算され尽くしています。練習もいっぱいしたんでしょうね~
- 歌も素晴らしかったです。Aメロは鈴木愛理ちゃんの声と聴き間違うくらいのシンクロっぷりでしたが、徐々に井上ちゃんの声質が表れてきて、サビは井上ちゃんが直接語りかけているかのような優しい歌唱でした。
- 「青いドレスを綺麗に着れるように、筋トレや食事量の調節を頑張った」とのこと。井上ちゃんの強みは、ゆっくりだけど着実に結果に結びつく地に足のついた努力が出来るところです。歴代の実力診断テストで史上初の3年連続受賞という実績は偶然じゃありません。井上ちゃんが尊敬する矢島舞美ちゃんのように、これから後輩たちに背中で語る素敵な研修生リーダーになるでしょう。頑張れー!
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13 米村姫良々『都会っ子 純情/℃-ute』
- 「都会っ子純情」といえば冒頭の台詞。米村ちゃんの台詞回しは矢島ちゃんの真摯な感じとも舞ちゃんのおしゃまな感じとも違い、かなり強気な感じでした。新鮮で面白い!
- 中学生になり手足が伸び、筋肉も付き始めているのでしょう。1年前からは見違えるようなリズム感のあるダンスです。強いていえばまだ足腰周りの筋肉が未発達のためか立体的な動きにとぼしく単調に見えました。
- 矢島審査員は「昔の舞ちゃんを見ているようで胸がキュンと痛くなった」と言っていましたが、一方でまこと審査員曰く「声だけ聞いてると落ち着いていて28歳くらいに思える。今の舞ちゃんよりずっと大人っぽい」とのこと。もっと米村ちゃんのキャラが見えてくればおのずとパフォーマンスの幅にも広がりが出てきそうです。(私が知らないだけです)
14 西田汐里『Take off is now!/高橋愛・新垣里沙・田中れいな』
- 川村ちゃんと夢羽ちゃんだけじゃなく26期はこの子もいます。揃いも揃って大型新人です。どうなってんだ26期!(2回目)
- 上野先生曰く「普段はゆったりしたおばあちゃんみたいな子」とのことですが、そうとは思えない非常にかっこいいダンスです。体のバネが強く、しなりのある伸びやかな動きをします。
- 加えて表情づくりが良いです。松永里愛ちゃんの項でも書きましたが、この子も憑依系パフォーマーの素質を感じました。演技とかやらせても上手そうです。
- 「Take off is now」というストロングナンバーにも関わらず、どこか余裕すら感じました。今回は役者が多すぎたためにあえなく選外となりましたが、本来なら受賞すべきレベルのパフォーマンスでした。
15 山田苺『MY BOY/Buono!』
- 予想ブログに「静岡なのに名前がイチゴ」と書きましたが、静岡ではイチゴも名産らしいです。失礼しました。苺の名前の由来、知りたいです。
- 踊りがすごくかっこいいです。まだ小学生ですが、ストレートロングの髪がきれいにたなびいて、天性の華を持っています。苺ちゃんのダンス、個人的にかなり好きです!
- 一見素朴なイメージだけど曲がかかるとイメージがガラリと変わります。そのギャップがいい。本人も「いつも“ほへっ”としてる山田とはちがうかっこいい自分を出そうとおもいました」と言っており、ばっちり狙い通りです。キャラも良さそうなので、歌が成長すれば化けるでしょう。
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16 前田こころ『好きすぎて バカみたい/DEF,DIVA』(ダンス賞)
- 前田ちゃんの出番になると方々から飛んでくるこころコール。相変わらずの人気です。
- 歌がどんどんうまくなっています。ただ、ちょっとうわずってしまう癖はまだ残っています。「去年は緊張で泣いたけど今年は楽しめた」と言っていましたが、本当はやっぱりまだまだ緊張していたのではないでしょうか。とはいえ着実にステップアップしているので来年あたりブレイクスルーするのでは!頑張れ!
- 「好きすぎてバカみたい」の一番かっこいい所、サビを繰り返して転調する「ララバイ♪」がきれいに決まっていました。いい声をしているので、歌にうまくハマると強いです。
- Aメロの「ずいぶん前からあなた 凍っていた“心”」で、前田ちゃんおなじみの拳を胸に当てる「こころポーズ」をさりげなく入れていた所にはニヤッとさせられました。
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17 児玉咲子『ロッタラ ロッタラ/Buono!』
- リコピン星王女、児玉咲子。
ど頭で「今年はひと味ちがう咲子をお届けします!応援お願いします!」というかけ声と共にトマト、ではなくスイカを模したチアガール衣装で登場。確かに味、違うけど、そういうことじゃない。 - 「トマトの次に好きなのがスイカなんです」「スイカにもリコピンが含まれているのでリコピンが好きなんだなと」「リコピンのことはよく分かりません」。
小倉優子ばりのぶれ加減です。せっかく去年トマトの印象を植え付けるのに成功したのにもったいない・・。トマトからスイカに鞍替えして喜ぶのは熊井ちゃんだけです。
あと、親御さんと喧嘩して衣装費を去年より削減させられたのだろうか、などと余計な家庭事情まで想像してしまいました。 - 今年は強力なライバル、“タコ”の工藤由愛ちゃんが出現してしまいました。好きな食べ物がブレた分、今回は工藤ちゃんに軍配をあげざるをえないでしょう。というのは冗談ですが、もっともっとマイワールドで突き進んでいいと思います!
- つい児玉ちゃんの話になるとキャラのことについて言及したくなりますが、案外いい声をしています。Buono!で言うとももちっぽい硬質な歌声。
- 曲の途中でおもむろに階段に腰かけ足をパカパカさせてみたりと可愛い小技も効いていました。アイデア力の高いのが彼女の武器だと思うので、もっといろいろ詰めこんでもいいと思いました。
18 佐藤光(北海道)『One・Two・Three/モーニング娘。』
- 歌うまいです。よく一人で「One・Two・Three」とか歌えるなあと・・
- ダンスが歌についていけてないのが残念でした。でも、踊りながらも最後まで歌の拍頭をきちんと捉えられていたので元々のリズム感がいい子なのでしょう。
- まこと審査員が「ペルーの古代遺跡の壁画のよう。3千年前から地球にきてました私、みたいな感じだよね」と言っていた通り、オリエンタルな顔つきが魅力的。まだ子供ですが、2,3年したら急に美人になりそうです。余談ですが今の研修生は古代遺跡系美人が多いように思います。井上ひかるちゃん、前田こころちゃん、段原ちゃんなんかもそうではないでしょうか?
19 金津美月『アレコレしたい!/Juice=Juice』
- 本人もコメントしていた通り、去年に引き続き中央線沿いにいそうなヒッピー風衣装。いまどきの女子の流行りの本流とはおそらくだいぶ違うと思いますが、個人的にはああいう方がファッションにその子の意志が見えるような気がして、好きです。
- 安定したパフォーマンスで、曲を自分のものにしていました。「アレコレしたい!」に出てくる夢みがちな女の子がそのまま飛び出てきたようで、派手さはないけれどとっても可愛かったです。
- 全員が全員段原ちゃんやモモ姫ちゃんみたいに才気走った人ばかりではアイドルは成立しません。
突出した才能を見せ付けられる局面が多かった今回の研修生たちのパフォーマンス。いろんなインパクトに目を奪われて見落としてしまいがちですが、今の研修生に欠けているかもしれないアイドルの重要な要素を、金津ちゃんが一番ちゃんと持っているように私は感じました。 - サビでステージをピョン!と飛び降りるのめっちゃ可愛かったな~!
あと、結果発表で最初に前田こころちゃんの名前が呼ばれた時、本人よりもはしゃいで喜んでいる姿が印象的でした。笠原ちゃんに対してもそんな感じなので、同期の快挙を自分のことのように喜べるいい子だなあと思いました。
20 清野桃々姫『Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~/モーニング娘。』(新部発足?)
- 全員曲を歌っている時点からモモ姫ちゃんの髪が当時の吉澤ひとみを彷彿とさせる宝塚男役風ヘアセットで決まっていて、やる気を十二分に感じました。テストに入る前からあんなにやる気だだ漏れなのはモモ姫ちゃんくらいです。相変わらずトゥーマッチでたまりません。
- 1年前と比べてコドモ体型を脱し、筋肉がついてきました。背は小さいけど張りのある健康的なルックスは往年の加護ちゃんを思い出させます。一方で、どこか玄人っぽいコミカルな喋り方はあややに近い気もします。はみださんばかりの芸能の才覚を放っている彼女の雰囲気は、初期ハロプロのそれと同質のものなのかもしれません。
- パフォーマンスは安定のモモ姫劇場。女役がいないのでまるでひとり芝居を観ているようでした。間奏の台詞「Oh,心が痛むというのかい?~」を前方の観客(おそらく審査員たち)に対してアピールするようにして語りかけていたのも面白い演出です。
- 一方で、歌唱力にも定評のある彼女ですが、ミスムンのようなしゃくりを多用するトリッキーな曲を歌うにはまだ未完成のように聞こえました。
21 河野みのり(北海道)『Oh my wish!/モーニング娘。’15』
- 特技がダンスでかつ「Oh my wish!」をやるということだったのでダンスに注目していましたが、あまり奮いませんでした。筋肉が足りず動きが止めきれていないので、バキバキと止め振りを多用する「Oh my wish!」のフリだとアラがとても目立ってしまいます。
- 歌もまだ発展途上ですが、低くていい声をしていました。
- りんごが好きだからあだなは「みのりんご」。
いやはや、、、今年は豊作だなあ~!うん! - 熊井審査員にも指摘されていましたが、「Oh my wish!」というかっこいい曲に対して衣装が可愛らしいワンピースだったのが気になりました。本人はギャップを意識したとのことですが、だったら尚更もっと踊って欲しかったです。
- でもキャラは面白い。ダンスも歌もグングン成長するでしょう。これからが楽しみです!
22 高瀬くるみ『BABY!恋にKNOCK OUT!/プッチモニ』(新部発足?)
- 頭とベルトに光る素材を取り入れた未来形の衣装で登場。光る衣装というと2014年の佐々木莉佳子ちゃんが着ていた、音に反応して光るTシャツを思い出しますが、実力診断テストのステージは明るいので想像よりあまり目立たず、もったいなかったです。
- 高くて硬くて伸びやかな、まるで琴のような音色をもつ高瀬ちゃんの歌声ですが、今回はなっきぃ審査員が遠回しに言及したように「いつもの高瀬ちゃんなら普通に歌える曲だったと思うけど、いろんな仕掛けを盛りこんだ」ために、歌に不安定な部分が表れてしまっていたように思います。加えて終盤で息切れしていましたが、声を途切れさせることなく最後までぎりぎりなんとか歌い切りました。よくこらえました!
- コメント部分は安定の高瀬節。「どうですか?私、目立ててましたか?」と観客に問いかける、度胸がないと出来ないサービス精神は最高です。
- 予想編にも書いたように、総合的な実力では全研修生の中で高瀬ちゃんがおそらくトップです。
研修生に加入して2年経ちますが、職人肌な性格のためか、普段の素のキャラが未だにあまり見えてこないのが損をしているように思います。アイドルは、“普段のその子”と“パフォーマンス中のその子”の間にある距離感の妙を魅せるエンタテイメントだと思うので、今後は等身大の高瀬ちゃんをもっと見られる機会が増えることに期待しています!- アーティスト: プッチモニ,つんく,小西貴雄,高橋諭一
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23 堀江葵月『忘れてあげる/アンジュルム』(ダンス賞)
- 0コンマ数秒だけ長く間をおいたタイトルコール「聴いて下さい、 忘れてあげる。」にドキッとしました。高瀬ちゃんが作った明るい空気から一言でがらっと場を変える力は流石です。
- ダンス・歌唱力・ステージの使い方、どれを取っても高レベルです。2015年に特別賞を受賞して以来の2度目の受賞。研修生にして既に帯同や道重さゆみ公演で事務所に大きく貢献している彼女には賞をあげないとおさまらない部分があるでしょう。しかしそれが“ダンス”賞であるべきだったかどうかには疑問が残ります。今回の堀江ちゃんのパフォーマンスは歌唱に重点を置く演技だったからです。ダンスが良くなかったわけではなく、むしろ歌に沿うようにちょうどいいアレンジが施されていたのですが、主眼に置くべきは確実に歌の方でした。あのダンスが評価されるなら、山崎夢羽ちゃんのダンスも評価されていいはずです。
- このようなちぐはぐさが出るのは、賞の種類がダンス・歌唱・キャラクターという分け方をされていることに原因があります。堀江ちゃんのような、(仕事がデキるという面も含めて)平均的な能力の高いオールラウンダータイプはどうしても一芸に秀でるメンバーよりも不利に出来ている。それが実力診断テストです。
- そういったオールラウンダータイプが牙城を切り崩す手段は、選曲や演出のアイデア力です。なので、「もっと違う〇〇ちゃんが見たかった」みたいな薄っぺらいコメントを本当はしたくないのですが、堀江ちゃんに限って言えば、実力診断テストで勝つために、いつもと違う堀江ちゃんをアピールするべきだと思いました。得意とする泣き系アップテンポ曲で攻め続けるのはもう有効ではないのかもしれません。元々の堀江ちゃんの明るいキャラクターを活かしたパフォーマンスで勝負すれば評価がブレイクスルーするはず。応援しています。
24 小野琴己『赤い日記帳/あか組4』
- 衣装の自己プロデュース力だけでいえばベストパフォーマンス賞でした!
だぼっとした白いYシャツとホットパンツに黒いロングブーツ。自身の素材良さをシンプルに最大限活かすその手腕はまるで海原雄山。
そして片方の肩だけあえてはだけさせ真紅のフリルキャミソールをチラ見せして「赤い日記帳」を表現!素晴しいです。
去年は「赤いフリージアは白いイメージ」という不思議ちゃんにも受け取られかねない発言が飛び出していました。そんな彼女の豊かな感性が1年を経てこの衣装に結実したか、といった感じです。
後ろ姿のモデルポーズから始めたのもとっても効果的でした。 - 歌はまだ発展途上です。でも去年よりずっと上手くなっています。低音がきれいに出ていました。
- リップシンクで「I love you」と言ったのも良かったです。ちょうどモニターにアップで抜かれていました。
25 橋迫鈴『まっさらブルージーンズ/℃-ute』(キャラクター賞)
- 川村・夢羽・西田と26期は逸材揃いでなんなんだ、とたびたび書きましたが、そんな26期の最終兵器がこの橋迫鈴ちゃんです。なんというか、子役的な愛らしさじゃなくリアルな子供感があっていとおしいんですよね・・。かつての萩原舞ちゃんを思い出させてくれます。
- 、という研修生ヲタの多くが抱いているであろう彼女への憧憬を、今回はストレートすぎるほどストレートにオマージュしてくれました!サングラスでまっさらは反則です。鈴ちゃんはサングラスを自分でやろうと思ったのでしょうか?
- また素晴らしいのが、サングラスを付け外しするタイミングが絶妙だったことです。最初から付けて登場するのではなく、タイトルコールの直後にかけることでサプライズ感を倍増しに。かつイントロが終わりAメロに入る直前でさっと外し床に投げる高橋尚子なみの素早い判断力。
- 興味深かったのは、歌唱は意外にも矢島ちゃんに近かったことです。まだ声域の狭い喉が高音を一所懸命張り上げて歌うことによって出る切実感が鈴ちゃんの歌にも見られました。
26 岡村美波『トロピカ~ル恋して~る/松浦亜弥』
- 曲頭のセリフ「本当に?うん・・・・」で一気に観客を魅了します。前評判通りの正統派アイドルスキル。総合力が高いです。
- 緊張して段取りが飛んだのでしょうか、サビが始まった半端なタイミングで階段を降りていき、ちょっとドジな可愛らしさも垣間見えました。みつばちまき先生によると「レッスンでは真面目でおっとりしている」とのことで、ハロヲタの間でついている「あの年齢で松浦亜弥に憧れる珍しいジュニアアイドル」というイメージとズレを感じました。思っているよりもずっと人間くさくて親しみやすい子なのかもしれません。
- 手が大きくて綺麗なことにも注目しました。これから背が大きくなりそうです。
- 「トロピカ~ル恋して~る」をイメージした黄色い衣装は、お母さんと一緒にあややと似ている服を探して、縫ってアレンジしたそうです。親力の高さがうかがえます。松浦亜弥を好きという時点で親周りの影響が大きいことは間違いないので、今後どのように娘を陰ながら支えていくのか気になります。
27 中山夏月姫『愛する人の名前を日記に/Berryz工房』
- 橋迫鈴ちゃんに引けを取らない飛び道具を使って勝負に出たのが彼女。なんと現役で使用中のランドセルを背負って登場してきました。会場はどよめきの嵐。
- 実力診断テストの予習にあたってこの曲の動画をいくつか観たのですが、フリはありませんでした。が、中山ちゃんはフリをつけて踊っていたので、もしかしたらYouTube検索では出てこないくらい初期のライブDVD映像からフリコピをしたのでしょうか?
- あまり有名ではないベリ初期の曲を小学生の彼女が当然知っているはずもなく、“知り合い”のアドバイスによる選曲だったそうですが、DVDを見せてくれたのも自前のランドセルを背負うよう進言したのもその“知り合い”だとしたら相当なくわせもんのベリヲタです。中山ちゃんの背後にいるベリヲタフィクサーが今後どのように仕掛けてくるかが気になって仕方ありません。
- 最後にランドセルをおろして床に置く演出はまるでキャンディーズの解散コンサート。“知り合い”、まさかその世代ですか・・・・?
28 野口胡桃『Take off is now!/高橋愛・新垣里沙・田中れいな』
- ノースリーブのハイネックニットに黒の革パンというかっこいい衣装で登場。清純だった去年のパフォーマンスとはうって変わった演出に、今年一番のセクシー賞をあげたいです。また、自分でその服を選んだというセンスも素晴らしい。
- 「ダンスが映えるように選んだ服」ということだったのですが、その割にはダンス成分がやや少なめだったのが残念でした。
- 歌には安定感があります。
- 個性の強烈なメンツが集まった今回、ワリを食ってしまった一人ですが、色白・知的・ショート・美人、そして大阪弁とカードをたくさん持っている彼女の強さは相変わらず健在です。あともう少しの辛抱でデビューできるはず!
29 太田遥香(北海道)『ちょこっとLOVE/プッチモニ』
- 北海道研修生のラスボス?最年長・太田遙香ちゃんの登場です。
- 他の北研が序盤で出る中、段原・いっちゃんに続くラス前3番手を引き当てた(クジ引いたのはつばきメンですが笑)運の強さは北研を引っ張るのにふさわしいです。
- ただ、正直言って歌もダンスも非常にふわふわしています。全研修生の中では(紺野あさ美を評すところのいわゆる)「劣等生」の部類に入ります。思い切り音程を外していたのはこの子くらいでした。
- でもそんな欠点も魅力に見えてくる大らかなバイタリティが彼女からはうかがえます。「お母さんに、この曲がはーちゃんに合ってるよって言われて、選びました」「上着は、おばあちゃんがつくってくれたので、すごく暑いんですけど、きやすかったです」など、可愛らしい発言が続きます。おばあちゃんとしてはきっと慣れない東京で孫娘が冷えないようにファーをつけてくれたんですよね。
- 今回コールのあおりを入れてきたのはこの子だけだった気がします。おそらく最年長なので普段から北研のあおり役をしているのでしょう。
- 最年長ゆえの努力をしている片鱗は他にも見られます。みつばちまき先生によると北海道のスタジオに来た際は太田ちゃんが真っ先に駆け寄ってきて挨拶し、ハッピーターンやチロルチョコを一個だけくれるそうです。また、実力診断テストの審査が長引いて飛行機の時間が迫ったため北研がひと足先に帰ることになるハプニングが起きた際、急きょ代表で挨拶を任されたのも彼女です。
- キャラ的にはリーダータイプではない彼女がたまたま最年長というだけで他の子がしなくて済むことを課されている。この姿は初期℃-uteの矢島舞美ちゃんとかぶってしまい、つい応援したくなってしまいます。
- 言及はされませんでしたが、おばあちゃんが作ってくれた少し暑い衣装が「LOVEマシーン」のオマージュだったことも記しておきます。
30 一岡怜奈『ひとり占めしたかっただけなのに/℃-ute』(デビュー決定)
- いっちゃんの持ち味はひょうひょう・ふわふわとしたキャラクター。加えて感性がマニアックなので、どうしても実力診断テストという単純な評価軸で競う場では俎上に上げてもらえず、今まで残念な結果に終わりがちでした。
- しかし同期の加賀ちゃんがデビューを果たし、同世代もデビューするか辞めていく中、今回のテストでは何が何でも結果を残さないといけないという覚悟があったのでしょう。
ほぼイントロ無しでいきなり高音から入る難しい曲入りですが、いっちゃんが出した一音目の強さと言ったら!そして目力!あのいっちゃんがこんな顔をするなんて・・・・、半端じゃない意志の堅さを感じずにはいられませんでした。 - 歌も良ければ、ダンスも素晴らしいです。長い研修の中で培われた腰と背中のしなやかな筋肉がきれいにアイソレーションを決め、大人の激しい恋情を歌ったこの曲にセクシーな華を添えます。
- また、2015年の加賀ちゃんの「Love take it all」と同じくらい、「独り占めしたかっただけなのに」という歌の世界を自分のものにしていました。
「あぁ 夢見たあなたとの未来は このまま儚く散りゆくの 悔しい」
「一度も疑ったことなんてない 一度だって裏切ったことなんてない」
この歌詞を、彼女の境遇と重ね合わずに聴いていられるヲタがいるでしょうか?今まで観た中で一番熱唱しているいっちゃんを観て、涙が出ました。
正直、「独り占めしたかっただけなのに」は℃-uteヲタ以外には知名度の低い楽曲です。いっちゃんのマニアックなセンスが裏目に出なければいいけど・・と心配していましたが、その心配は思い過ごしでした。この曲ほど今のいっちゃんが全身全霊をこめてパフォーマンスできる曲はなかったのでしょう。ちゃんと伝わってましたよ! - また特筆すべきは、一曲を通してあらの無い高度な仕上がりです。今回のテストでは歌は上手いけどダンスが追いつかないか、ダンスはキレキレだけど歌がゆるいか、両方頑張るけど後半で息切れるか、この3パターンに陥る子がほとんどでした。得票数2位だった川村文乃ちゃんですら息切れで終盤声が続いていません。そんな中、最後の一音まで抜かりなく高度なパフォーマンスを魅せてくれたのはいっちゃん、、、と段原ちゃん、のたった二人だけでした。規格外の段原ちゃんはともかく、けしてスキルメンではなかったいっちゃんがここまでくるのにどれだけの練習があったのでしょうか?とか書いてるだけで今も涙腺がゆるんできます。今回のデビュー確約という結果は必然だと、あのステージを観ていた人間ならひいき目なしに断言できると思います。
- そんないっちゃんだけど、曲が終わればいつものいっちゃん。「事前のアンケートによると今年の目標は自分の殻を破るということでしたが、殻は破れましたか?」という質問に「いやあ、よく覚えてないですね・・」と脱力するとぼけたリアクション。なんだかほっとしました笑
- また橋本審査員が「気合いが髪型からも伝わってきた」と言っていましたが、いっちゃんの武器のひとつはそのロングヘアーとアレンジの上手さです。℃-uteの帯同などでもおそらく自分でセットをしているんだと思いますが、いつ見ても凝っているしすごく似合っていて、女子力の高さに感心します。最近リニューアルしたハロステはプロのヘアメイクさんによるアレンジコーナーが始まっていますが、いっちゃん本人によるアレンジをぜひ見てみたいですね。
31 段原瑠々『Give me 愛/モーニング娘。』(ベスパフォ賞・デビュー確定)
- なんも言えねぇ。ただただ圧巻のパフォーマンスでした。
- 予想ブログに「今年の選曲は鞘師里保への挑戦状だ」と興奮気味に書いたものの、内心、見当違いではないかという思いもありました。というのも「Give me 愛」は元々、その名の通り高橋愛ちゃんがメインで歌うことを前提に作られた曲だからです。それに、小田ちゃんにも歌割ふられてますしね。
- しかし、私の見立ては間違っていなかったようです。この日の段原ちゃんの衣装は黒地に赤の差し色。赤は「ずっと憧れている鞘師さんの赤(とカープの赤)を入れました」と明言していました!やっぱり今回の「Give me 愛」は鞘師ちゃん版「Give me 愛」への挑戦だったんだ!
- 段原ちゃんの凄いところは、オリジナル楽曲を限りなくトレースすることで高めるのではなく、全て段原色に解釈して歌唱するところです。今回は段原値のツマミを最大限にまで上げて、鞘師ちゃんとも愛ちゃんとも違う、むきださんばかりのエモさを爆発させた「Give me 愛」を聴かせてくれました。
- また、以前までやや荒削りだったダンスには洗練さが加わり、もはや死角なしと言ったところです。デビュー決まって本当によかった・・ハロプロの段原ちゃんの唄声をこれからも聴けるのが本当に嬉しいです。
- 2014年の加賀ちゃんを抜いて歴代最高得票数を獲得して満場一致のベストパフォーマンスを勝ち取った段原ちゃん。でも彼女にも穴が全く無かったわけではないと思います。「 Give me 愛」という選曲にさんざ興奮した私が言うのもなんですが、この曲の一番の盛り上がりは2番の絶叫に近いエモーショナルなサビ終わりです。しかし実力診断テストは1番までしか歌えないルールがあるので、やや不完全燃焼な終わり方になってしまいました。私が。2番の段原ちゃんを聴きたかったんですよ、私は・・!
もちろん圧倒的なパフォーマンスではあったのですが、もし川村ちゃんと段原ちゃんの順番が逆だったら結果は分からなかったんじゃないでしょうか?意外すぎる選曲で勝負に出て見事成功した川村ちゃんと比べてしまうと、段原ちゃんの選曲は彼女の有り余るパワーを表現するのには少し渋かった気がします。
それでも熊井審査員のコメントにあったように「トリを引き当てるという強運も含めての実力」というのがまさにその通りで、今年は段原ちゃんが主役の回でした。
以上です!ふ~~書いた~~!
最高だった~!
研修生のCDはこちら↓です!
アルバムは名盤です。ぜひ聴いてください!
では!