十一面観音像、着手。
以前、国立は旧高田邸から掘り出した仏像の写真集について書きましたが
構想から数か月、やっと十一面観音像の彫刻に着手します。
おそらく材は桑。まずは全体を荒彫りです。
普通、水瓶は左手に持つのですが、左手に木の厚みが足りなかったので
右手に持つことにしました。
十一面を彫るため、かなり頭でっかちになっています。
星と祭
最近、お師匠さんの工房では十一面観音ブームで
数人の方が十一面観音に挑戦しているのですが、
そのうちのお一人が「ショビさんの写真集に出ている湖国の十一面観音がモチーフになった小説がある」
と教えてくれました。
星と祭。いいタイトルですね。
祭りが人生のテーマな自分にはうってつけの小説です。
近い内に読んでみたいと思います。
顔の奥深さ。
大方の荒彫りが済んだらまずはお顔を彫ります。
顔はだいぶ慣れてきたものですが、まだまだ先生のような慈悲深さには及びません。
これが同じ日に先生が彫ったお顔です。
幼さの中にも慈悲と広い器が感じられます。
まだまだこの域に行くには精進が必要ですね。
尊敬できる人からの期待は、夢を現実に変換する原動力
そういえば先月お師匠さんと話していて
「よく仏像を彫っているって言うと、お仕事なの?って言われるんですよ~」
と言ったら
「ショビさんはそのうち教室を開きなさい」
と返されてしまった。
私は人に教えるのが苦手なので、仏像教室は難しいです、先生。
でもいずれ何かの形で、趣味を越えた自分の人生の何かに彫りあげたいと
この会話から思うようになりました。
尊敬できる人からの期待は、夢を現実に変換する原動力です。